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アルゼンチンが見せた最先端のビルドアップ

メッシほどの天才、何十年に一人の逸材を手元に置いた監督なら、誰でも中心選手として扱い、戦術の軸にするだろう。
マルティーノ監督は、どのようなシステムでコパ・アメリカ2015に臨んだのであろうか。


ポゼッションとビルドアップ

南米の強豪国であるアルゼンチンは、ブラジル以外の対戦相手国が守備を重視した戦術を採ってくるため、基本的にはポゼッションを握ることがほとんどだ。



GKロメロまたはセンターバックから中盤の底にいるマスチェラーノにボールが渡ることで、アルゼンチンのビルドアップはスタートする(①)
その際にボールを受ける動きを見せるのが、主にパストーレである(②)。
そして、パストーレは常にメッシを見ている(③)。

メッシがキープに入るとボールロストは想定されないので、パストーレがクロスオーバー(追い越す動き)を仕掛け、サバレタもオーバーラップで前方のスペースを窺う。
あるいは、メッシへのパスコースが相手選手に封じられている場合は、左ワイドのディ・マリアが少し開きながらボールを要求し、中盤から正確なフィードボールを通す。クリアまたはインターセプトに遭っても、左サイドバックのロホ、中盤のビリアがバランスを取っているため、緊急にリスクを背負うことはない。

これら一連のビルドアップが、原則的には全て2タッチ以内で行なわれていく。
相手チームにとっては、ボール回しが速いためにプレスをそもそもかけられず、一旦退いて守備態勢を整えても、頻繁にパスコースを作る動き直しから2タッチ以内で正確なショートパスが連鎖していくので、どこでボールを奪うかが定まらない。

戦術的発展性が欠落したブラジル代表』で紹介したブラジル代表との決定的な違いは、明白だ。
現代サッカーでは緩急をつけるよりも、ハイテンポでゲームを組み立てることがトレンドであり、最重要なのである。


マスチェラーノ対策の回避



例えば、決勝戦のチリ代表はトップ下のバルディビアにマスチェラーノを監視させることで、ビルドアップの芽を摘もうとした。
バルガスとサンチェスも『チリ代表のビルドアップ潰し』の通り、センターバック二枚にマンツーマン気味についた。

すると、マスチェラーノは完全にバックラインに入り、深みをつくる。
これに釣られて相手のトップ下の選手が追ってきた場合、ビリアかパストーレがボールを受ける動き直しを入れて空いた中盤の底のスペースを使い、オタメンディ×ガライ(デミチェリス)×マスチェラーノ×パストーレ(ビリア)の四名でダイアモンド、つまり、トライアングルを2個つくって対応する。
パスコースが常にある状況なので、アルゼンチンが2タッチ以内でショートパスを交換することは容易である。

もちろん、サイドの受け手がフリーの場合はフィードボールを通す。
右サイドであれば、メッシが相手のサイドバックを釣り出す動きをしてくれるし、左サイドなら、ディ・マリアとロホで相手チームと2対2の数的同数の局面を作り、ディ・マリアの突破力を活かすことが可能だ。

決勝戦は日程面と移動距離が要因で開催国より不利となり、疲労が隠せなくなって徐々に受身に回ったアルゼンチン。
下馬評有利のドイツ代表と対戦した2014年ワールドカップ決勝のような 4-3 ブロックを敷き、ラベッシ、メッシ、イグアインの前線三名の個人技をシンプルに使うシステムに変更したが、大会を通じて見せたパフォーマンスは優勝国に劣らないものだった。

2タッチ以内のビルドアップ、パスコースを作る動き、スペースを空ける動きと空けたスペースに入っていく動き。
下火となっているポゼッションフットボールは、ハイテンポな現代サッカーに順応し始め、反撃の時を迎えた。

| Match report | (C) 2013-2016 MrGokuraku  | TOP

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