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戦術的発展性が欠落したブラジル代表

チリで行なわれているコパ・アメリカ2015から、ブラジル代表が姿を消した。
世間的にはネイマールの出場停止を敗退の直接的な理由とするようだが、彼らの採った戦術も5年前から進歩のないものだった。


ポゼッションとダブルボランチ



ドゥンガ監督は選手時代、1994年ワールドカップを制している。
中盤をボックス型にする4-4-2で左右のオフェンシヴMF(ジーニョ、マジーニョ)を起点に、両サイドバック(ブランコ、ジョルジーニョ)が鋭いオーバーラップで絡むことを軸としていた。
そして、中盤の底でまさに舵を取っていたのがマウロ・シルバとドゥンガ自身だった。

さて、今大会は左ワイドにネイマールを配置して絶対的な軸としたが、グループリーグ第2節のコロンビア戦終了直後に非紳士的な行為によるレッドカードを提示され、4試合の出場停止処分を受けて大会を去ることになった。
そして、ウィリアン、コウチーニョ、ホビーニョに流動性を与え、フォルスナインとして1トップを務めるフィルミーノと組ませることで、四枚のアタッカーがそれぞれ良い位置を見つけてボールを受けることで、エース不在の状況を打開しようとした。

中盤の底は、フェルナンジーニョとエリアス。選手時代の成功に習うように、ドゥンガ監督はバランスを取ることに長ける二人を置き、両サイドバックに攻撃力のある二名、フィリペ・ルイスとダニエウ・アウベスをレギュラーとした。

全体的には遅いテンポでショートパスをつなぎながら、前線四枚の動き出しに合わせて良い縦パスが入った時点でスピードアップする、ブラジルらしい緩急のあるビルドアップ、ボールポゼッションを主体としていた。
そのためにアタッカーたちに流動性を与え、そのためにダブルボランチにバランサーを起用し、そのために攻撃的なサイドバックを重用した。


戦術面の遅れ
いずれのフォーメーションを採用するとしても、このような「ポゼッションに偏って遅いテンポで試合を支配する」やり方は、5年前にトレンドの下火となったものだ。
現在は2タッチ以内での速いテンポによるビルドアップ、ワンツーの崩し、縦に速い仕掛け等々、ハイテンポなカウンタースタイルが最先端のトレンドとなっている。



ディフェンスラインと中盤をコンパクトに保ち、網に入ってくるボールを引っ掛けてストライカーの動き出しに合わせてカウンターに転じる。
ポゼッションを握ったチームはボールを支配してピンチを迎えないが、敵陣で数的不利に陥って渋滞を起こす。そして、「ポゼッション率=パスミスを犯す確率」であるから、ボール保持は優位とは言えない。

ブラジル代表はコパ・アメリカ準々決勝において、2ndハーフに二列目の選手たち(ウィリアン、コウチーニョ、ホビーニョ)の運動量が低下。横幅に広いプレイエリアを動き回るフィルミーノも統率された4バックを前に有効なボールキープは数えるほどだった。
攻撃が停滞した際に、個人技によって状況を打開するエースはチームを離れていた。
戦術的にも肉体的にも頻繁な動き直し、動き出しが厳しくなり、交替で投入されたドゥグラス・コスタ一人の奮闘ではペースが覆らずに、「中盤で引っ掛けて前に出て行く」形を徹底したパラグアイに内容面で完敗した。
ちなみに、パラグアイは大会を通じてローテーションを採用し、様々な選手が起用され疲労が蓄積されていない状態だった。


ポゼッションでは勝てない

前線のアタッカーの良い動き直し、動き出しに、ピタリと縦パスが入る。すぐさま周囲の選手が動き直してトライアングルを形成する。
そのためには、選手間の距離を攻守に渡ってコンパクトに保つ必要がある。
しかし、選手間の距離を少し取って遅いテンポでショートパスを交換しながらポゼッションを支配していく戦術は、時代と逆行する。

4-4ブロックでリトリートされて網を張られるか、4-2-3-1または4-1-2-3で横幅にコンパクトに守られ、ゴール効率を著しく落とす。それがポゼッションフットボールなのだ。

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